私の住むアメリカは車社会です。
電車もありますが、そもそもその駅に行くときも着いてからも車が無いと何も出来ません。
故にほとんどの人は電車など利用せず車を使用します。
そんなわけで私も毎日使用していた車なのですが、脚を切断した事でそれが当たり前の日常ではなくなりました。
アメリカは基本的に左ハンドル。右足でアクセルもブレーキも踏みます。
私は利き足が右なので、これは私にとってとても運転しやすく馴染むものでした。
しかし、その右脚を切断してしまったのです。
手術前にもこの事はドクターに相談していました。ドクターは「義足が着いてから1か月もすれば慣れるから、そうしたら運転も出来るだろう。」そう言いました。
私もそれを素直に信じていました。
しかし、別の日に、とある看護師の女性が「左脚で運転すれば良いじゃない!きっと出来るわよ!」と言ったのです。
まさに青天の霹靂。
こんな単純な事をこれまで考えたことがありませんでした。運転は右脚でするものだと決めつけていました。
右脚があった頃はそれが邪魔になるので左脚で運転なんて出来ません。
でも今は右脚の膝から下が無いので、案外左脚で運転する時に邪魔にならないのです。
だから彼女の何気ない一言に希望を感じ、練習してみる事にしました。
渡米してきたのが21歳。現在48歳。
ずーっと右脚を使って運転してきたものをイキナリ左脚に変更となると思っていたより難しく、1度目の練習ではアクセルもブレーキもぎこちないものでした。
次の日もまた少し練習。
(練習は広い駐車場のあるお店に妻に連れて行ってもらい、そこで運転を交代して練習してます。)
昨日よりスムーズになりました。
練習していた駐車場から家までは私がのんびり運転して帰りました。
そして運転練習を開始してから3日目、次女の音楽イベントがあり、車での送迎が不可欠です。私が運転しなければ妻は仕事を休まなければならなくなります。
ですので思い切って私が送る事に。先日かなり上達したので出来る自信はありましたが、いざハイウェイにも乗るこの日はかなり緊張しました。
事故でも起こそうものなら大変ですからね。
結果、行きも帰りも全く問題なく運転出来ました。娘も載せているのだからこちらは必死です。かなりの緊張とプレッシャーを感じたのか、帰宅後は疲れてぐったりしました。
でも、左脚でも運転は可能だということは証明できました。
何でも諦めずにやれば何とかなるものだな〜と実感した日でした。
