アメリカに戻り最初のPET-CT

7月末にアメリカに戻ってきました。

その後酷い時差ボケに悩まされ大変でしたが何とかここ数日元通りになりつつあります。


こちらに戻ってちょうど1週間後にPET-CTを撮りました。これは放射性を含む液体を注射し、それにより身体をスキャンした際により詳細に癌細胞を見つける事が出来るというものです。


日本に行っている間のおよそ2か月間、抗がん剤は一度もやりませんでした。

放射線治療も行っていません。

やっていたのは温熱療法のみ。

それをしぼらく毎週通っていました。


日本には仕事の都合と夏休みを利用して子供たちを日本の学校に通わせること、この2つを目的に行きました。

ですので私はずーっと仕事三昧だったのですが、何せ私の仕事はレストランのシェフですので朝から立ちっぱなし。

足に癌がある私としては嫌でも患部が気になります。


それでなくとも日本ではアメリカの何倍も歩きます。

家を出る瞬間から車で移動するアメリカに比べ、私には日本で乗る車はありませんので電車や徒歩での移動が多くなります。

足は浮腫んで大変でした。

毎晩仕事終わりにはアイスパックで足を冷やしていたほどです。


そんな日々を送っておりましたので、PET-CTの結果には正直構えておりました。

しかしドクターと話した結果はむしろ逆。

私の癌は大きくもなっておらず、増えてもおらず、あまり活動している感じが無いという状態だったのです。ドクターの言葉を借りて言うなれば「上手く抑え込めている状態」との事です。


これを聞いた時は驚きでしたが、悪くなっていないのであれば素直に喜んで良いものだと思いました。

そして次のアポイントは3か月半後。

それまでは特に通院も必要無いとの事です。


疑問点としては、この癌が抑えられている間に追撃の抗がん剤をしないのは何故だろうか?という点。


それでいて、特に活発でない、体内に癌があったとしても特に問題ない状態の身体にわざわざ抗がん剤を注入するというのもどうなのだろう?

この相反する2つが共に疑問点です。


しかし、癌の進行が止まっていると聞いた私は、その時は嬉しさのあまり頭の中がいっぱいでこれらの疑問をドクターに聞くことが出来ませんでした。


アメリカのドクターというのはちょっと電話して聞いてみる、なんて簡単に接触できるものではありません。

なので今度のアポイントの時にでもまた聞いてみようかと思っています。

そんなに焦ってもいませんし。


抗がん剤を止めたら少しずつ髪の毛が生えてきました!

眉毛も鼻毛も無くなり困っていたのですが、同じ坊主でも眉毛や髪の毛があるのでは全然印象が異なります。


自分から言わない限り誰も私を病気だとは思いません。

見た目的にもとても健康そうに見えます。


私は癌だからといって今までと違う行動は特に意識しませんでした。

自分は何も変わらない、そう信じ込んでそれを実践していました。今後もそうするつもりです。


今後どうなるかなんて私には分かりませんが、病気以外にも人生には様々なリスクがあります。交通事故にあう事もあれば、会社が倒産する事もあるのです。

病気くらいでイチイチ恐れていてはこの世の中生きては行けません。

私はそう思います。


このままさっさと治してしまうつもりです。

しかし舐めずに、しっかり向き合って行きます。そして必ず元気になります!


健康そのものの肌の色です!
健康そのものの肌の色です!